壁への叫び声

誰にも届かない一方通行のつぶやき

名探偵コナン ハロウィンの花嫁

名探偵コナン ハロウィンの花嫁を見ての感想

公開3日目に行ってきました。

感想としては面白かったです。

感想なのでネタバレを含みます。
未視聴の方は引き返すことをお勧めします。

 

 

 

 

 

さて良かった点をそれぞれ書いていきます。

まずはオープニングですが、今回も気合が入っていてよかったです。
ビルに映像を映すプロジェクションマッピングのような演出。最近よく見るようになったものですが、
それに加えハロウィンらしいカラーリング、切り替え演出が良い味を出しています。
映画の始まりとしてはこれ以上ないくらい雰囲気を出してくれました。


さて本編が始まりました。今回の物語はどんなものかと期待していると、
おっとロシア語ですか・・・
タイミングが悪いですね。
映画の作成中はまさか戦争が始まるなんて思ってもみなかったでしょう。
作品に問題はないはずですが、センシティブなかかわりにも関わらず公開されたのは良かったです。

序盤に主要キャラを絞る演出もよかったですね。
おっちゃん・蘭・安室さんといった汎用性の高い人たちに制限をつけることで
メインの活躍となるキャラが動きやすい環境を作るのも、映画のお決まり感です。

最近のコナン映画はクライマックスに向けて2.3回ほど見どころを作ってきます。
今回は前情報にもあった安室さんの警察学校時代の同期のシーンが来ました。
短い時間に派手なアクションと連携の良さ、スキルの高さをこれでもかと詰め込んだ内容は
今思い返してみてもこの映画の中で一番良かったと思わされました。


警察学校時代の同期と今タイトルのもう一つの要素高木刑事と佐藤刑事の恋物語については
松田刑事という共通点からつなげ方はうまいなと思いました。
そして、その共通点を利用しての物語の転換。新しい組織の登場。
日本警察と犯人と犯人を殺したい組織の3チームで物語が進んでいく。
この時点では組織は敵対しているが、終盤に共闘する展開は想定できましたね。


とここまで見て、登場するキャラクターの色がはっきりしすぎていたため、犯人が浮いている・・・
推理というか、消去法で分かってしまいますが、大事なのは30分ほどを使ったアクションシーンですね。
犯人のキャラ変わりすぎだろと突っ込みをいれつつ、銃撃戦・肉弾戦・爆破阻止と目まぐるしく見せてくるのは
勢いあってのものですね。

とまぁ一通りの見どころに関する感想は以上となります。

以下不満点(個人の希望)

不満点多いですが、映像自体が素晴らしいので良い映画なのは間違いないです。
・安室さんの無駄遣い
 →予告からして完全に安楽椅子探偵ポジションだと思ったのですが、箱の中でじっとしているだけなのは残念。
・ハロウィン要素の意味
 →とってつけたような要素なのでないほうが良かった気がしますね。
・事件について
  →事件というか、テロがメインになっているので犯人を追い詰める推理がないのは残念。
・トリックについて
 →渋谷の構造を利用した・・・地方民置いてきぼり 2色の液体を使った爆弾ならば、
    2本のビルを巨大爆弾にして主要人物を閉じ込めたほうがおもしろかったのでは?
    液体の提灯はよくわかりません。
・最後の盛り上げが現実離れしすぎている
  →最後のアクションシーンは基本的に馬鹿みたいに無茶だけど超絶能力で細い糸をたどれば、
実現できそうだと思えることをやるのが良いのですが、今回のラストはフィクションの世界観だったのが残念。

といった不満点をあげてさようなら。