壁への叫び声

誰にも届かない一方通行のつぶやき

OneShot 想像をはるか上回る名作でした

OneShot

store.steampowered.com

 

もう一言「最高だった」そんな感想の作品でした。

物語重視のゲームが好きな人にはぜひやっていただきたい。

何ならこの記事を見かけた人全員にやってほしい。

それくらい素晴らしい作品でした。

 

もしプレイするならば以下を必ず守っていただきたい。

・ネタバレを見ること

攻略サイトを見ること

まぁほぼ同義のようですが、このゲームは自分が体験することに意味がある作品です。

謎解き要素があるので、詰まってしまうこともあると思います。

ヒントはSNSで質問してみましょう。

このゲームをプレイしたことある人ならば、すべてを察して良いヒントをくれるはずです。

 

さて、ここから先は未プレイの方厳禁です。

プレイ済の方のみ先を読んでください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本当によいですか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

忠告はしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんなにも感動するクレジットはあっただろうか。

本当にこのゲームをやってよかったと思わせるエンディングでした。

まぁその良さがあるのでこの記事を書いているのですが。

 

さてこのゲームの良かったところから振り返っていきます。

ストーリーとゲーム性について分けて書こうと思いましたが、分けることができない。

だってこのゲームは二つが合わさって成り立つものだから。

だから私は冒頭で体験という言葉を使ったのですが。

 

ということでストーリー進行に沿って語っていきたいと思います。

序盤は普通に謎解きかなってところです。アイテムを探して組み合わせてギミックを解いていく。そうして世界の謎を解き明かすのが目的なのかと。

序盤で手に入る電球(太陽)はキーアイテムですね。

アイコンやパッケージいたるところに出てくるので。

 

全体マップを見ると3原色がちりばめられていますね。光がコンセプトであることがよくわかります。

youtu.be

 

 

進めていくと徐々に世界が広がっていきます。

突然呼ばれる自分の名前。ゲーム内で入力をしたことのない文字列が現れるのにはドキッとします。

ゲーム世界に招待されたプレイヤーは、ゲームの主人公「ニコ」と直接コンタクトが取れるようになります。

さらに謎解きもゲームの世界からPCの世界へ。

実フォルダを参照して情報を入手するというのは実に新しい。

こういったところからゲームの世界がゲームのウインドウだけでなく、PCという世界に本当に広がっていきました。そこにプレイヤーの名前を使うことでプレイヤー自身が世界に引き込まれ現実と、ゲームの世界、その境界であるPCそれぞれがリンクするという斬新なギミックでした。

また、こうなることでプレイヤー自身も主人公という役割を持つことになってしまったんですよね。

 

さて、世界で情報の断片を集め謎解きをし、物語を進めていきます。

ところどころで発生するバグ。崩壊が進む世界。これを食い止めるのが、我々の役目です。ニコに頑張ってもらうだけでなく、自分も頑張る。ニコは主人公であり、パートナーなのです。

 

始めのステージは青、2つ目のステージは緑、3つ目のステージは赤と3原色に沿って進んでいきます。

進むにつれて、終わりに近づいているはずなのに、伏線の回収が足りないような感覚に陥ります。バグとは?なぜ崩壊が進むのか?PCから問いかける存在は?

にもかかわらず容赦なく物語は進行していきます。

そして最後に現れるのが

・世界を救うか

・ニコを救うか

の答えのない2択。

煮え切らないエンディングを迎えるしかないのです。

そこで回収されるのがこのゲームタイトル「oneshot」。一度きり。

エンディングを見た後はゲームが立ち上がってもすぐに閉じてしまいます。

本当に一度きりを味わうことになってしまうのです。

綺麗なタイトル回収。とても素晴らしいですが、未回収の伏線・煮え切らないエンディング。これではさすがに私も最高の作品だったとは言いません。

 

ただ、ここから主人公が悪あがきをすることで話が進むのです。

ここであれっと思った方は、まだ、このゲームのエンドを見ていません。

あがいてください。ニコはあなたを待っているのです。

あなたは主人公であるのだから物語をハッピーエンドに導く力があるのです。

ということで、ここまでよんで条件に当てはまる方はもう一度ゲームに戻ってください。ゲームの舞台をくまなく探すのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハッピーエンドを迎えた方は続きをどうぞ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2週目に入ることができます。

情報がいろいろ更新されました。

ニコはリセットされてしまいました。ただ、私はいろんなことを知っているのです。

この時点でプレイヤーに新しい役職が追加されたのです。

観測者としての役割ですね。

この後の謎解き、ギミック、世界の終わり方。

二つ目の選択肢を見ることもできるでしょう。ただそれではやはり片方しか救うことができないのです。

この展開に気づいている者もいます。

ということは、すべてを助けることができるはずです。

 

ゲーム自体がメタ視点で作成されているのですが、さらにその上メタ読みをするのであれば作者が想定したルートに入ることができたということです。

 

やはりこうなるとストーリーの展開が加速します。

 

ただ、ここからのストーリが重い。

進み始めたと思ったら、1週目で助けてくれたキャラクターたちがひどい目に合っていきます。つらく重い道のりでした。

 

 

結論としては、この物語はPCから問いかける存在「ワールドマシン」を制御化するという一つの目的のために進んできたものでした。

ワールドマシンの足りないピースを埋めるために用意されたのが、別世界から呼ばれた二人の主人公なのです。片方はワールドマシン内から、片方はその実行環境からアプローチすることで問題解決を図るのです。

本当に多角的な視線で見ることでないとつかむことのできない物語でした。

 

この物語の分岐点から最後まで駆け抜けたときの爽快感には感動を覚えました。

最後のクレジットは涙なしで見ることはできません。

 

クレジット後、本当のエンディングが流れます。ニコとの別れです。

ニコがウインドウを超えて歩いていく様は演出としてこの上なかったです。

そんな表現力どこから出てくるのでしょう。

 

全体として、製作者のありとあらゆる手法に踊らされた感じです。

ここまでくるともう芸術ではないでしょうか。

映画や漫画、ドラマ等数多くの作品がありますが、このストーリーを表現できるのはゲームならではでした。そこにすごく感動を覚えるのです。

 

ちなみにクリア後にゲームを起動したでしょうか。

この後にも良いギミックが隠されています。

タイトルメニューが増えています。

 

増えたメニューではおそらくセーブデータを初期化することができるのだと思います。

ただし、初期化後のゲームはワールドマシンによって再構成された模造品になり替わってしまいます。

私とニコの冒険は本当に「OneShot」一度きりだったのです。

この完結まで含めるとすべてに対する事柄、一貫性がこのゲームの良さなのかと思いました。

 

ということでまずは感情をドバっと書いてみました。

おそらくいろいろまとまったらもう少し考えたことなど書くと思います。

まずはここまで。

 

ちなみに1000円以下のゲームです。

つける値段間違ってます。

10倍の値段払ってでもやった方がいいといえる作品です。